当ブログ【みみコレ】では、60人に聞いた叙述トリックが病みつきになるおすすめ小説10冊をランキング形式で紹介。
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読者の先入観を利用して、ミスリードを仕掛ける叙述トリック。
当ブログ【みみコレ】では、60人の叙述トリック好きな人に聞いたおすすめ作品をランキング形式で紹介。
思いっきりだまされる小説を探している方は、ぜひ参考にしてください。
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叙述トリックがエグいおすすめ小説 TOP10
60人に聞いた叙述トリックが病みつきになるおすすめ小説10冊をランキング形式で紹介。
1位:十角館の殺人
作品名 | 十角館の殺人 |
---|---|
著者 | 綾辻行人 |
60人中、14人がイチオシ作品と回答
十角形の奇妙な館がある離島に7人の大学ミステリ研が訪れる。
そこで、学生たちが次々に殺されていく…。
1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作。
映像化は不可能と言われていた作品だが、24年3月よりHuluで無料視聴が可能。
アンケート回答者の感想
ミステリー小説が読みたくなり、すごいミステリー、読んでよかったミステリー、などのワードで調べて、十角館の殺人がほとんどのサイトで出てきたことがきっかけで手に取りました。
読み進めると止まらない状態でした。
誰が犯人なのか予想しながら読めますし、この人が犯人だったのか、となる一行はタイミングといい、衝撃といい、絶妙で衝撃を受けた一冊となりました。
時間があれば1日で読めてしまう一冊であり、昔の作品でありながら、古さを感じさせない一冊だと思います。
推理小説の教科書のようで、誰が犯人なのか考えなから読むのがとても楽しい一冊です。
登場人物の名前は海外の有名ミステリー作家から取られています。
ミステリ研究会の彼らが孤島の謎めいた屋敷で合宿をするって、何か起こるに違いないという期待感。
過去に起こった館での事件との関係。
考えることがいろいろあって、それが最後に解き明かされる爽快感がとても良いです。
犯人、君だったの!?の驚きは忘れられません。
二週目を読みたくなります。
衝撃の一行で有名な作品です。
その一行を読むと、今まで見えていた世界が180度ひっくり返ります。
作者の仕掛けたトリックにはまり、ミスリードを重ねて、どんどん犯人から遠ざかっていく感覚が味わえます。
そして、その一行を読んだとき、久しぶりに本を読んで声が出ました。
犯人が分かってからの再読もとても楽しいです。
あーここで引っ掛かったのかと考えながら読むと、とても面白いです。
文体も読みやすいので、一気読みをお勧めします。
「館」シリーズの最初の作品だということ。
これが作者のデビュー作だということ。
映像化不可能と長々言われていたのがされるということで、今旬だということが理由です。
キャラクターの名前がいくらミステリー研究会でも「オルツィ」「カー」「ルルウ」だの、ミステリー作家の名前で呼び合うのが痛いなと思うのですが、ミステリー研究会はそういうことしていそうと読者が思うのがツボですね。
読みながら「この作家の作品読んでみようかな」と思ってしまうのが、よりミステリーファンになるきっかけにもなりそうでよい趣向です。
映像化をきっかけにネタバレが増えそうなので、うっかりネタバレを目にしてしまう前に、今読んでおくべきだと思います。
綾辻行人先生の作品は、ミステリーの世界に踏み込んだことがない方にこそ読んでほしい作品。
この「十角館の殺人」ですが、それほど複雑な設定や仕掛けが存在しない、どちらかというと王道の展開ですので大変読みやすいです。
ですが、王道のミステリー展開かと思いながら読み進めると、たったのある一行でひっくり返されます。
これぞ叙述トリック・これぞミステリーというような、緻密で繊細な仕掛けが張り巡らされていたことに気が付きます。
ミステリー小説の王道にして入門に適しているだろうという口コミを見て読破しました。
シチュエーションや登場人物などはまさに王道といったところ。
しかし1人、また1人と殺害されるが犯人が絞れずアリバイが崩せない。
気になり過ぎてさらに読み進めると犯人が意外な人物過ぎて想像の斜め上だった。
読みごたえも十分あるが、読破するのにそう時間はかからない程の引き込まれるセンスを作者から感じました。
シリーズの1作目にあたる本作を読めば、その後の続編も読まざるを得ないでしょう。
2位:イニシエーション・ラブ
作品名 | イニシエーション・ラブ |
---|---|
著者 | 乾 くるみ |
60人中、13人がイチオシ作品と回答
女性と付き合ったことがない理系学生の鈴木と、歯科衛生士の繭子(まゆこ)が友人開催の合コンがきっかけで知り合うことに。
甘酸っぱく、ほろ苦い青春恋愛に微笑ましくなるが、実は巧妙に作り込まれた恋愛の罠が…。
「必ず二回読みたくなる」と絶賛されている傑作ミステリー。
アンケート回答者の感想
表紙のホンワカした印象に騙され、油断して読んでいたら最後に一杯食わされました。
この小説は最後まで何か犯罪が行われるわけではありません。
しかし最後から2行目を読んだとき、背筋が凍り、戦慄が走りました。
「必ず二回読みたくなる」という触れ込み通り、すぐに最初から読み返してしまいました。
恋愛小説×叙述トリックはあまりない組み合わせのため、”誰かが殺されたりするのは嫌だけど推理小説は読みたいという方”や、”推理小説にちょっと飽きてきたな”という方にもおすすめの一冊になっています。
普通の(官能的なシーンもあるけれど)ラブストーリーとして展開していくので、普通のそうした恋愛ものを読むような感じで読んでいける作品。
最後の最後まで普通に恋愛もので進んでいくので、これのどこがミステリー小説なんだろうという感じがするくらいです。
だから、ふだんミステリー小説を読まない人にも読みやすいのではないでしょうか。
そして、最後の最後で、「あれっ?」となって、何か勘違いしていたのかナ……とページを最初から見直してみることになって……そして、衝撃。
これがミステリの醍醐味だと思います。
ラスト間際まで、なんだかただの恋愛小説みたいだなあと思いながら読んでいたのですが・・・。
読み切った後、結末は分かったのですが、途中の過程が混乱し、読み返しました。
確かに、すっかり作者さん、および主人公の女性にだまされてしまいまして、面白い観点で書かれた小説だなあと思いました。
ただ、やはり二人の男性、どっちがどっち?というのは、紙に書き出して整理したい位、混乱します。
確か映像化されたと思うのですが、映像を見てから読んだ方が、つまらなさはありますが、分かりやすい気がします。
純愛小説のように展開していく本作品。最初は主人公とヒロインの恋愛模様を純粋に楽しんでいたが、読み進めるにつれて、ヒロインに段々と違和感を持ちながら、それが確信に変わっていく。
物語の中では特に種明かしされないので物語に散りばめられた違和感を振り返りたくて、再読したくなる作品。
二度目に読むと、最初は純粋に楽しんでいた恋愛描写すら、全て伏線になってることに気がつく。
純粋に恋愛小説としても、ミステリーとしても楽しめる。
最後の最後までトリックを見破られず騙される一冊でした。
読み終わってまた違う視点でもう一回読みたくなります。
一回目で気が付かなかったトリックや伏線に気が付きあー!と声にだしてしまうほど。
皆さん、繭子とたっくんの一見なんの問題もなくラブラブな恋愛ストーリーだと思い読み進めてしまいますがそこが落とし穴です。
女である私が一番最初に抱いた率直な感想は、女は怖いということ。
繭子が用意周到すぎて、きれいに騙されました。
最初は、本当に純粋な男女の恋愛だと思って読んでいました。
ところが、読み進めていくうちに、話が噛み合わなかったり、え、どういうこと?さっき、こうではこうではなかった?と、たくさんの疑問が生まれてきます。
結末が知りたくて、気がついたら、もうすぐラストというところまで来ていました。
そして、最後に、そいうことだったのか!と、とてもスッキリする反面、騙された!と、思わされる、なんともどんでん返しな終わり方でした。
3位:殺戮にいたる病
作品名 | 殺戮にいたる病 |
---|---|
著者 | 我孫子武丸 |
60人中、8人がイチオシ作品と回答
東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現。
犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。
冒頭から固まってしまうほどのラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどる作品。
アンケート回答者の感想
最初から最後まで、ゾッとします。
面白い、でも怖い、でも読みたい!と、ページをめくる手が止まりません。
大切な情報がうまく散りばめられているので、何度読んでも楽しめます。
伏線がつながったときの気持ちよさもありますが、それよりやっぱりゾッとするのが勝ってしまう。それが面白いです。
怖いもの見たさ、でスイスイ読み進められてしまいます。なんといっても、ラストの君悪さが良いです。サイコパスの思考を除き見れるのでおすすめです。
最後の最後になるまで、著者がしかけた叙述トリックに全く気付きませんでした。
核心となる情報が巧妙に隠されていて、読んでいてもなかなか気付くことはできないと思います。
全てが明らかになってみると確かにそうだと思い当たることばかりですが、最初から真相を見抜くのは結構難しいのではないかと思います。
グロテスクな内容もあるので読むのが辛いという方もいるようですが、本当にあっと驚く結末を体験することができるので、とてもお勧めです。
叙述トリック好きで数多くの作品を読み漁ってきた私。
「殺戮に至る病」は、その中でも特にイチオシの作品です。
殺◯&解◯などの凄惨なシーンが多いので、グロ描写が苦手な人は注意です!
ですがそんな人も、どうか最後まで読み進めていただきたいです。
先の展開が全く読めないスリリングな、まるで真っ暗な夜道を歩かされているかのような展開……
そして迎える衝撃のラスト……
最終ページを読んだときの衝撃は、読了から何十年経っても色褪せることがありません。
殺人犯の視点と現実の捜査視点が交互に進み、ストーリーが展開されます。
本作最大の特徴は犯人の視点が誰なのか、ミスリードしてしまうことだと思います。
丁寧に読めばミスリードに気づくことができますが、何気ない会話に含まれていることが実はかなり重要な伏線になっていた為、大半の人は引っかかります。
ただし、ミステリーとしては面白い作品なのですが、殺人の描写がかなり血生臭く、スプラッター描写が大丈夫な方であればお薦めできる作品となっています。
これはとてもとてもグロいというかスプラッターな小説なので、少しでもそう言うのダメな人はパスした方がいいのは確かです。
だけど、大丈夫な人で、とんでもないどんでん返しが好きな人にはおすすめです。
ええっ!?とになるのは確かですので。
ただもうグチャグチャのドロドロのスプラッターだし、男女のエロいいかがわしいものも満載だし、かなり辟易することも確かですので、
本当に、そういうのに耐性があるとか鈍感だとか映像や画像だと駄目だけど文章だけなら平気とか言う人だけにおすすめです。
最後の一文がとにかく衝撃的。
物語がすべてひっくり返ります!
「騙された…!」といい意味で思いつつ、読み手の思い込みやイメージをうまく利用した叙述・物語の組み立て方に感服しました。
違和感のある個所はあったのに…と思いながら読み返すとあちこちに伏線が張られていて、考えられたストーリーに再度感服。
ただしエログロがベースになっているので、あまり耐性のない方にはおすすめできないのが難点です。
エログロ耐性がある方・気持ちよく騙されたい方にはぜひ読んでいただきたい1冊です!
4位:アクロイド殺し
作品名 | アクロイド殺し |
---|---|
著者 | アガサ・クリスティ |
60人中、6人がイチオシ作品と回答
「そして誰もいなくなった」、「オリエント急行殺人事件」と並びアガサ・クリスティの傑作として挙げられる本書。
峠の細い道を一歩一歩、終局に向けて上り詰めて行くかのようにじわりじわりと核心に迫っていくストーリー構成は、クリスティだからできる技。
アンケート回答者の感想
最近ドラマ化されたりして、ある意味この本の立ち位置が知られてくるようになったと思うが、それでも何も知らなければ知らないうちに読んで欲しい作品のひとつだ。
ミステリの古典かつ王道で、今読んでも新鮮に楽しめると思う。
アイディアの秀逸さ、この作品が起点となったということはミステリを読んでいくなら知っておいて欲しいとも思う。
何も知らずに読んだとき、いつもの滑らかなクリスティの語り口に流されて受けた最後の衝撃はとても心地が良いものだった。
ネタを知らずに読めて本当に良かったとも思う。
ポアロシリーズの中でも特に評価が高く、その独特なプロットと驚きの結末は、初めて読んだ時以来、なんという巧みな著者なのだろうと、すっかり魅了されました。
もともと、アガサ・クリスティは、そして誰もいなくなったを読んで好きな作家でしたが、これをキッカケにポアロシリーズを、片っ端から読むようになった、記念スべき1冊なのです。
1度読んでから読み返す、伏線とか物語の真相を巧妙に隠蔽している部分とか、何度読み返しても味わえる最高の1冊です。
叙述トリックのミステリとしては、古典の部類に入る作品です。私がこの作品を読んだのは中学生のときでした。
中学生のわたしは、小説のラストで「ええっ」と驚きの声をあげてしまいました。
それほどに驚愕のラストだったのです。
いやあ、見事にだまされました。
あとで知ったのは、本来はこれはルール違反のトリックであるということ、本作品以前に同じトリックを用いたミステリがあったということです。
前者は、本作がもはや古典となったことでだれも文句をいいませんし、後者についても、先行する作品は歴史に埋もれて、本作のみが古典として残っている、というわけです。
まあ、ミステリファンなら少なくとも一度は読んでしかるべき作品でしょう。
その独特なプロットと驚きの結末は、初めて読んだ時以来、なんという巧みな著者なのだろうと、すっかり魅了されました。
ポアロシリーズの中でも特に評価が高いことは、納得のいくところです。
もともと、アガサ・クリスティは、そして誰もいなくなったを読んで好きな作家でしたが、これを切っ掛けにポアロシリーズを、片っ端から読むようになった、記念スべき1冊。
1度読んでから読み返す、伏線とか物語の真相を巧妙に隠蔽している部分とか、何度読み返しても味わえる最高の1冊です。
5位:すべてがFになる
作品名 | すべてがFになる |
---|---|
著者 | 森博嗣 |
60人中、5人がイチオシ作品と回答
少女時代から離島で完全隔離された生活を送っている天才工学博士・真賀田四季。
彼女の部屋から、ウエディングドレスを着た死体が発見される。
偶然、島を訪れていた教授の犀川創平と女子学生の西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。
アンケート回答者の感想
猟奇的な殺人方法からタイトルに至るまで、全ての伏線を丁寧に回収しきった良作のミステリだと思います。
主人公が工学部教授という設定上、理系分野(本作ではコンピュータやプログラミング等の情報系分野)の内容がかなり盛り込まれています。
理系出身の方の方が内容が入ってきやすい為、理系の、理系による、理系の為のミステリだと感じました。
作中に出てくるメッセージでもあり、タイトルにもなっている「すべてがFになる」とはどういう意味なのかが回収できた時は驚愕しました。
恐らく初見でこの意味が理解できる方はほぼいないと思います。
友人から勧められた一冊でした。
「作者の森博嗣先生が、大学の教授をしていて、物語は、大学の助教授と美人が事件を解決する話。」というざっくりした説明を受けて手に取りました。
読了後は、まさに衝撃。
トリックの衝撃よりも、見せ方のうまさと魅力的なキャラクタを作り出したことももう驚き。
この二人と天才真賀田四季の話をこれからも読みたいと思わせる森博嗣先生の描写力。
この作品の後、森博嗣先生の作品を読み漁って、理系に強い憧れを持った文系大学生になりました。
叙述トリックとしては発表当時、PCやデジタル技術の知識がなければ、トリックを理解できない人もいたのではないか。
世間と隔離された研究所という古典的シチュエーション、天才的な頭脳の持ち主である各キャラクターの魅力、目新しいトリックに対して最後に犯人脱出に関わる事実の開示こそが「叙述」であると言える。
この作品の為に「メフィスト賞」ができた、というのも歴史を作った作品であるが、何より続編を読み続けたくなる魅力的なシリーズの最初の作品として選びたい。
夫に勧められて読みました。
孤島にある研究室で行われる連続殺人というと、なんだかありそうな話かと思いますが、意外な展開と月末に驚きが止まりませんでした。
決してハッピーエンドではない話なのですが、読んだ後に、この先が知りたくなるような小説。
そんな感想を抱くのは、登場人物が皆個性的で、それぞれ違う魅力があることだと思います。
そのキャラクターが活かされたトリックや事件の解決となっており、読んでいてワクワクが止まりませんでした。
話題になっていたので読んだのが始まりでした。
初めて読んだ時は実は完読できなかったです。
どうにもこうにも文章が頭に入ってこなくて挫折しました。
しかし、積み本にしていたのをなんとなく読まないと思いたち、読み始めたら一気に物語が私の中にはいってくる感じがしました。
理数系のミステリーでしが、理数系が苦手な私でも読み切ることができたので、試しに手にとって読んでみるのも有りだと思います。
読み終わった時の充実感は私はありました。
6位:占星術殺人事件
作品名 | 占星術殺人事件 |
---|---|
著者 | 島田荘司 |
60人中、4人がイチオシ作品と回答
密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。
彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。
事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!?
アンケート回答者の感想
殺人の内容は凄惨で登場人物も多そうだと感じ、最初は難しそうな推理小説かと思ったが読み始めるとあっという間だった。
探偵の御手洗と石岡の調査シーンはコミカルなところもあり面白い。
すべて読み終わったあと再び読み返すと、探偵と助手は真相とまったく関係のないところを調査していて無駄がおおい気はするが、その無駄な調査がとても良かったと思ったし、リアリティがあるなあと感じた。
特に御手洗と石岡をしばらく家に泊めてくれるキャラクターが出てくるのだが、あのキャラはどういう意味があったのか?よくわからなかったがそういうキャラクターがこの作品の奥行きを創り出していると思う。
自分自身としては今後、シリーズ化する名探偵御手洗潔の一作目であり、 あらゆる調査や推理がし尽くされた事件。
それらを読んだ読者への挑戦状がでてきているので、自分としてはトリックがまったく分からなかった。
トリックに震える感じで挑戦状に負けじとスマホのメモ帳で犯人探ししてみたものの、手も足も出ずほぼ事件のあらましの説明だけで半分以上を使う構成にすこし中だるみするものの、それでも読ませる不可思議な事件の描写のうまさを感じさせる作品だと思いました。
島田荘司さんの「御手洗潔シリーズ」第一作。
探偵ではない占星術師の御手洗潔が友人(助手のような感じで手助けしてくれる)と一緒に過去の猟奇殺人事件の謎を解いていくストーリー。
そもそもシリーズとなった御手洗潔が探偵でも刑事でもなく、占星術師ということが奇妙で、変わり者で好奇心旺盛な人柄で頭がきれるところが面白い。
占星術殺人事件は、数あるシーリズ作の中で強烈なインパクト(事件性然り登場人物紹介然り)を残している。
読みごたえも充分でまったく飽きることなく読破できる推理小説。
7位:葉桜の季節に君を想うということ
作品名 | 葉桜の季節に君を想うということ |
---|---|
著者 | 歌野 晶午 |
60人中、4人がイチオシ作品と回答
自称「何でもやってやろう屋」の元探偵 成瀬将虎。
ある日、高校の後輩のキヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。
そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女・麻宮さくらを助けたことで、運命の歯車が回り始める。
アンケート回答者の感想
1つの一貫した流れがある小説ではあるものの、複数の章に限られていることから隙間時間で読んでいくことが可能。
そして、1番最後の章で、物語の中で重要な登場人物の1人であり、これからが楽しみ人物の死が描かれていることが衝撃的。
最初の登場人物紹介や途中の内容から、少し予想ができるようになっているからこそ、読み進めながら、「まさか、この人が次の死者になったりしないよね、、」といったような不安とドキドキを感じながら思わず読み進めてしまった。
自分自身としてはどんでんがえしといえばこの作品かなと思います。
衝撃や驚きは小説ならでは。
話の主体や時代背景が章によって変わるため整理して読まないといけないですが、それぞれの伏線が最終盤に回収されシンプルに驚かされます。
何歳になってもバイタリティを失わないのは周りがどう思おうとかっこいい感じで、そんな思いにさせてくれる作品なのでタイトルの意味がお洒落的な感じだと思いました。
あー、こういう事だったんだな、という事を読了してから感じる一冊です。
ハードボイルド探偵ものの体で物語は進行していきますが、文章表現やキャラクターの言動にん?と首を傾げる点がちらほら。
そういった疑問点が、最後のどんでん返しで氷解し、やられた!と思わせてくれる良作です。
物語のキモ以外の部分も文体はスラスラと読みやすく、読みやすい分最後の仕掛けがより驚きをよぶ物語。
読み返せば2度楽しめる、名どんでん返しな作品でおすすめです。
これは驚いた! いやー、眉に唾をつけながら読んでいったのだが、そんな唾に効き目はなかった(笑)。 こう来るとは思わなかった。
先行する同趣向のものと比べても、最も自然なトリックになっているのではないかと思う。
そして、つい「補遺」の部分を先に読んでしまったにもかかわらず、全然気づけなかった自分に脱帽。
勘の鋭い人は、というか、たいていの人は私より勘が鋭いので、「補遺」を先に読んじゃわないようにしたほうがよろしいよー。 ダブルミーニングに乾杯。ぜひ、もう一度読み返したい。
最後の最後までトリックが分かりませんでした。少し硬派な今時珍しい主人公だと思っていました。
違和感がなく文章がそのままするすると入ってきて最後の最後にどんでん返しといった形です。
はじめから読み返しましたが、トリックを知っているとすぐ主人公の言動に違和感を抱きました。
どれだけ自分が浅く読んでいるかを気づかされる一冊。
暴力描写は思ってる以上にハード。
恋愛描写も人によっては非常に不快感を覚えると思います。
8位:ハサミ男
作品名 | ハサミ男 |
---|---|
著者 | 殊能将之 |
60人中、3人がイチオシ作品と回答
研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。
3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。
何故彼女を殺す必要があるのか、「ハサミ男」は調査をはじめる。
アンケート回答者の感想
「わたし」と刑事、二者それぞれの視点で事件を追い、進んでいく物語はスリリングでどきどきします。(以下ネタバレ)
「ハサミ男」という名称や「わたし」の男まさりな喋り方など、情報の絞り方やミスリードが秀逸で、ネタ晴らしされるまで主人公の性別にすら気付けません。
徐々に医師が通常の存在でないことに気づかされていく過程も良い。
被害者を連れ出せた理由が「女性だから」というシンプルなもので、ちりばめられた謎がネタ晴らしでスマートに集約していく過程がとても気持ち良いです。
ラスト2行の後味も含め、名作でした。
非常に残虐な殺人を繰り返すシリアルキラーという、別名ハサミ男の話である。
“わたし”と磯部刑事の視点を交えながら物語が進んでいくので、どんどんと読み進められる。
伏線があちらこちらに張り巡らされていて、非常にスリリングであり、最後まで真相に気づかせない巧みな叙述トリックに非常にこの作品の素晴らしさがある。
もう一度読みたい本になること間違い無しだと思います。
ぜひ一度読んでみることをお勧めします。
9位:仮面山荘殺人事件
作品名 | 仮面山荘殺人事件 |
---|---|
著者 | 東野圭吾 |
60人中、2人がイチオシ作品と回答
8人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入。
外部との連絡を断たれたクローズド・サークルの脱出を試みている最中、殺人事件が起きる。
誰もが銀行強盗の仕業と思ったが、状況を調べていくと強盗たちは犯行ができないことが判明する…。
アンケート回答者の感想
これは驚いた! いやー、眉に唾をつけながら読んでいったのだが、そんな唾に効き目はなかった(笑)。 こう来るとは思わなかった。
先行する同趣向のものと比べても、最も自然なトリックになっているのではないかと思う。
そして、つい「補遺」の部分を先に読んでしまったにもかかわらず、全然気づけなかった自分に脱帽。
勘の鋭い人は、というか、たいていの人は私より勘が鋭いので、「補遺」を先に読んじゃわないようにしたほうがよろしいよー。 ダブルミーニングに乾杯。ぜひ、もう一度読み返したい。
何度も読んでもあたらしい発見ができる小説。
ネタバレにはなるが、ストーリーは婚約者を事故で失った主人公が婚約者の家族に招かれて別荘に行き、そこに銀行強盗が逃げてきて、別荘の人が殺され、それには婚約者の死がどうやら関わっている… といった内容。
まさかの主人公が嵌められるとは…。
最後のどんでん返しは面白かった。
ただ、叙述トリックなどがあるわけではなく、主人公自身の最後まで自分が婚約者の死に責任があるなんて思ってなかったというのが、書き方として秀逸で面白い作品だと思ったからです。
10位:ロートレック荘事件
作品名 | ロートレック荘事件 |
---|---|
著者 | 筒井康隆 |
60人中、1人がイチオシ作品と回答
将来を約束された青年と美女が集まった郊外の洋館で事件が起きる。
約200ページと他作と比べて短い構成のため、叙述トリック初心者におすすめの一冊。
フェア・アンフェア論争があるが、筒井ワールド全開のこの作品はぼくは大好き。
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十角館の殺人 | ✗ | |
イニシエーショ ラブ | 無料 | 30日|
殺戮にいたる病 | ✗ | |
アクロイド殺し | 無料 | 30日|
すべてがFになる | 無料 | 30日|
占星術殺人事件 | ✗ | |
葉桜の季節に 君を想うということ | ✗ | |
ハサミ男 | 無料 | 30日|
仮面山荘殺人事件 | ✗ | |
ロートレック荘事件 | ✗ |
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まとめ
本記事では、60人に聞いた叙述トリックが病みつきになるおすすめ本10冊をランキング形式で紹介しました。
人気ランキング1位~3位の作品はこちら。
- 1位:十角館の殺人
- 2位:イニシエーション・ラブ
- 3位:殺戮にいたる病
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ミステリー小説は、下記の記事でも紹介しているので参考ください。
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