小説デビューならコレ！初心者におすすめの11冊│読みやすさ重視で紹介

コテコテの関西弁とダジャレを話しまくるガネーシャ（像）が、毎日ぱっとしない生活を送っているダメダメ サラリーマン（主人公）を成功に導くものがたり。

「小説は登場人物が多くて覚えられないから苦手…」という人が多いかもだけど、

夢をかなえるゾウは平凡なサラリーマン（主人公）とガネーシャ以外はほぼ登場しないため、すごく読みやすい。

Amazonで15,000件以上の口コミが投稿、星4.5と高評価なところから分かるように、夢をかなえるゾウは万人におすすめできるエンタメ小説です。

町工場と大企業の特許をめぐるストーリー。

登場人物がどこにでもいる普通のサラリーマンのため、親近感をわきながら読み進められます。

海外映画によくある主人公をどん底に落とすだけ落として、その後にV字回復させる下町ロケットのストーリーは、展開が分かっているもののガッツリ引き込まれる。

ドラマ化された下町ロケットの最終回は42.2％と驚異的な大ヒット。日本が夢中になった熱き人間ドラマ。

36歳未婚、彼氏なし、コンビニのバイト歴18年の女性（古倉恵子）がコンビニで働きながら生活するものがたり。

彼女は他の人たちとは違って、コンビニがないと生きていけないほどコンビニを溺愛し、変わった独自のルールを持っている。

婚活目的の新入り男性・白羽がアルバイト入ってきたからストーリーは急展開。

普通ではちょっと理解できない二人の会話やコンビニでのトラブルが笑いと感動？ を提供してくれる。

第155回芥川賞を受賞、39ヵ国語に翻訳され世界でファンがいる作品。

2024年 本屋大賞を受賞した作品。

表紙の成瀬が唯一無二のキャラクターでとにかく最高。

侍のような発言・サバサバした成瀬の行動は一見すると冷たく感じるが、ストーリーを読み進めると実は誰よりも人情味があることに気づく。

M1グランプリを目指す相方 島崎とのかけ合いを読んでいると、自然に笑みがこぼれる。

物語の舞台は滋賀。滋賀県民や東海・関西エリアの人はもちろんのこと、滋賀のことをまったく知らない人もクスッと笑わせてくれる要素が満載。

もう二度と体験することない、あの中高生の時代に戻りたいと思わせてくれる傑作。

「最近の若い子って、自分勝手なヤツばかり…」、この小説を読み進めたときに感じた正直な感想がこれ。

ところが小説を読み終えたとき、モヤモヤした感情は消え失せ心穏やかな気持ちにさせられる。

ストーリー序盤で発覚する数々の衝撃的な事実が後半で伏線回収されていくため、本を読む手が止まらない。

今の殺伐とした就職活動に一石を投じる作品。

「TRICK2」「相棒」など、刑事ドラマやサスペンスドラマで高い評価を受けている太田愛が書くノンストップミステリー小説。

白昼の駅前広場で突如起こる通り魔事件、乳児たちに襲いかかる顔半分が壊死する難病、自らの出世だけど考える政治家や役員、組織ぐるみで隠蔽工作をする大企業。

はじめは独立していたストーリーが、徐々にすべてが絡み合っていく展開はまさに圧巻。

息つく暇がなく、目まぐるしく変わるストーリー展開がたまらないミステリー小説です。

人をおちょくったイラッとする話し方が特徴の中年男が取調べ中に突然、「十時に秋葉原で爆発がある」と発言。

直後に秋葉原の廃ビルが爆発され、東京は大混乱に。

霊感があるというその男は、「ここから三度、次は一時間後に爆発します」とさらに予言。

本屋大賞にノミネートされただけあって、爆弾犯の小説の中では頭1つ2つ抜けている面白さ。

普通の生活ができるのに生活保護に群がる不正受給者、ヤクザ、権威を振りかざして若い女性を威す公務員など、この作品に出てくる登場人物はどれも悪い奴ばかり…。

俯瞰して作品を読んでいると、「こいつら、人間としてダメダメだな…」と呆れてくるが、

一歩間違えば自分もその世界に足を踏み入れる可能性があることに気付く。

人生に絶望している登場人物の視点でストーリーが進んでいくため、悲壮感や緊張感がヒシヒシと伝わってくる。

第37回 横溝ミステリ大賞優秀賞を受賞しているだけあって、気が滅入りそうな内容なのにサラサラ読めてしまうから不思議。

瀬戸内の田舎で育った高校生の恋愛物語。

親に恵まれない環境で育った孤独の二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。

アンジャッシュのコントのようにすれ違う二人に対して、「そうじゃなくて！」ともどかしくなる場面が満載。

「こんな恋愛はしたくない、でもこんな風に自分の人生をかけて人を愛してみたい」と思わせてくれる恋愛本。

どんどん沼にハマっていくようにページをめくる手が止まらない！ 2023年本屋大賞 受賞作品。

少女誘拐事件の元被害少女と、元加害少年の純愛物語。

「一般に世間で報じられている犯罪って、本質はどうなのだろう？」と考えさせられるものがたり。

著者の凪良 ゆうさん、人物や情景描写が繊細で絶妙過ぎる。

2020年 本屋大賞 受賞作品、2022年に広瀬すず・松坂桃李出演のドラマ化。

本のタイトルを見て、「自分にはちょっと合わなさそう…」と思ったら、ぜひ手に取って欲しい本。

理由はぼくがまさにコレで、本を読み終わったときに、「どうして、もっと早く読まなかったんだ…」とめちゃくちゃ後悔したから。

余命が少ない女の子とちょっと変わっているけど普通の男の子の友情を描いたものがたり。

病気だけど元気な女の子と、ちょっとクセのある男の子の絶妙なコンビネーションが笑いあり、涙ありの展開を生み出している。

感動的で、読んでいるうちに命の尊さや友情のたいせつさが考えさせられるステキな話で、小学生にもわかりやすい内容。